2015.03.21 Saturday

Billie Holiday / Strange Fruit

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    名盤クラシック 奇妙な果実












    クールなブラック・ミュージックの根源をたずねて旅することは人類の起源をめぐるミステリーハントであり、したがって黒人にかかわらず全人類に関わることだと筆者は考えている。


    ペンタトニック音階使いが世界各地の民族音楽に共通している例をあげるまでもなくブルースは人類の遺伝子に刷り込まれているとでも言いたくなる的な深いところで地球市民に語りかけている。



    そんなブラック・ミュージックのド名盤をリマスター盤コンパクト・ディスクを聴きながら今さら紹介したい。



    Billie HolidayStrange Fruit』〜超有名にしてド・スタンダードというにはディープすぎる表題曲。


    「奇妙な果実」とはリンチされ木に吊るされている黒人の死体を意味している。


    彼女は、黒人だからという理由で病院から治療を拒否され肺炎で死んだ父親や自身の壮絶な体験を重ね合わ、この詩を取り上げレパートリーとしたのだろう。

    この曲はコモドアからのリリースとなっているが当初彼女が所属していた大手のレコード会社にリリースを拒否されたため。



    アルバム『Strange Fruit』は歴史的暗黒名曲の表題曲を除けばジャズ・ブルーズの神髄的な楽しさと味わいに溢れ、甘みと渋みで打ちのめされる。ほぼ全曲がピアノをメインとしたごくごく小編成のバンドがブルーズ性と声を際立たせているのがとてもいい。


    なんといっても歌唱、そして声そのものの、その倍音の持つ濃すぎる政治性・民族性。

    なんなのだろうこの声は。声の減衰ポイントでの声にならない吐息のような倍音が細かくヴィブラートする。聴き手の心そのものとシンクロし揺り動かし、泣いてくれる。


    その声こそが歌詞すらも超越し人間の美しさを伝えてくれる。


     

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