2015.07.28 Tuesday

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     風の歌とかが聴こえる








    異常な暑さが続いていた。
    こう暑いと、涼しげなAORをフロアに振りまいて気化熱を利用して空気をクールにするのが80年代のいにしえより続く生活の知恵だ。

    前世紀に置き忘れた遺産。およそ時代に取り残された過去のレコードが、時代の周期でフレッシュで未来的なネタとして機能してくる。
    音楽の進化とは、そんなことの繰り返しだ。だからディージェイは遺産を掘り起こすことに余念がない。

    いい音楽は空気をフレッシュに、そしてクールにする。僕の言葉だ。
    そんなことを言えば「時にはワイルドにも、するわよ。」とかならず彼女が横やりを入れるだろうな。
    きっといたずらそうに笑いながら。
    彼女を待ちながらそんなことを考えていた。
    アイス・コーヒーの氷ももう溶けかけて、小さく丸くなった最期の欠片がグラスの中を所在なくさまよっていた。


    ペイジスはL.AのAORグルウプ。おそろしくハイ・クオリティな歌とトラックがいやおうなしにクール。
    統制されたシンセのいななき。小気味よく圧縮されたドラムス。ジャズ・ファンク的なおしゃれさではなく、どちらかといえばビッグな産業ロックのポップさだが、アレンジ細部の意匠も美しく、素肌を優しくなでていくようだ。
    1981年の傑作『ペイジス』。
    芸術性とポップ性が見事に調和。スムースでありながらドープ。そして時折押し寄せる、けして現実味のないせつなさ。これぞAORの御洒落さと気高さだ。






     

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