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2015.08.31 Monday

Kitty, Daisy & Lewis / The Third

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    座頭市物語



    最後のカリスマ勝新太郎の衝撃の前衛刑事ドラマ『警視K』については以前から分析してきたが勝の作品を振り返り、まず日本の芸能文化の純結晶『座頭市』を検証してみよう。『座頭市』はたくさんの続編がありどこから入ったらいいかもよくわからないほどだ。あのキャラ立ちしすぎる圧倒的なキャラ力によって続編がすぐ作られ、『男はつらいよ』ばりに続いていった事は想像に難くない。

    1962年の『座頭市物語』というのが1作目のようだ。すでに完成された約束の世界観がここではストイックなモノクロ映像によってよりミニマムにクールに感じられる。
    しかしこの、圧倒的なキャラ設定と勝の神懸かり的な演技。
    例の「いつ抜いたかいつ切ったかわからない」というマンガ的やりすぎ達人ぶり。
    日本のサムライ映画文化をすべてディフォルメしすぎでアップデートしたユーモア。
    社会のちょっとした腹黒さや差別を嘲笑うユーモア。
    そして都市伝説「スティービー・ワンダー・デリヘル・チェンジ事件」にも通ずる、おまえ本当は見えてんだろ、と総突っ込みが入りそうな市の俗っぽさ、人間らしさ。 
    こういう笑いは松本イズム的な現代の笑いにも近かろうと思う。座頭市はキャラが偉大なだけの出落ちのキャラものではなく、日常の空気を切り取り拾っていく、そして一種異様なキャラを通してアウトプットしていくという、お笑いの構造としても超一級の作品だ。

    一作目ではライバル役剣客にまさかの天知 茂。敵ながら清々しすぎるキャラとの男の友情もある。
    とはいえ、やはりどこをとっても市のたちふるまいがただただ異様で異形で震える。
    こんな面白い未来的な時代劇もないだろう。日本人なら当然押さえておきたい。




    はなしかわって




    Kitty, Daisy & Lewis / The Third



    Kitty, Daisy & Lewisという奇跡。それは渋い音楽好きにはたまらないものがある。
    10代でブルーズやR&Rのクラシックをカバーしまくっていたデビュー時は世界的衝撃だったが、セカンドからは50年代的楽曲にとどまらず少しUKらしいレゲエ感も出はじめ今年の3作目『The Third』もさらに音楽性を広げている。バラッド調ナムバーではあのエイミー・ワインハウスさえ彷彿とさせる。しかしヴィンテージなサウンドの味わいと演奏の渋さはそのままだ。この音楽は純音楽としか形容できない、大衆音楽文化の宝石箱。
    まさにモダン・ヴィンテージと言うにふさわしい路線を進んでいる。ファーストが好きなヴィンテージ音楽ファンをまったく裏切らない成長ぶりが嬉しい。さらに付け加えればいやらしい話になるが長女デイジーもすっかり大人になり色気を増している。子供子供と思っていたが、その憂いある気だるそうなセクシーなたたずまいはあのエイミー・ワインハウスさえ彷彿とさせる。十分に射程圏内と言えよう。
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