HONDA LADY / SAMPLING MADNESS
リョウイヌカミのミュージックトリップアドバイザー
2015年9月の非公開記事解禁 2夜連続
閲覧注視! 南米経由で逆輸入のHONDA LADYのヤバいブツ ⑴
HONDA LADY 極秘インタビュー
HONDA LADY / SAMPLING MADNESS
HONDA LADYといえば死をつかさどる「地獄のDJ」こと DIEと、殺し担当で「殺しのMIC」ことMARUによる武闘派テクノ集団として知られている。
だが腐った現代社会と常に闘争状態を続けている彼等の拠点やその活動実態は謎のベールに覆われている。
光栄なことに小生は以前から取材を許可され何度も極秘の新兵器開発の現場に立ち会ってきた。
さて昨年の前作発表の後、沈黙を守っていたHONDA LADYが突然コンタクトしてきてくれたのが今年の9月だった。
それは僕のもとに届いた、暗号化された1通の電子メールだった。
なんとか開いてみるとニューアルバム「SAMPLING MADNESS」リリースの突然の知らせだった。
しかしそのニューアルバムがどこで入手できるかは謎だった。僕はHONDA LADYにコンタクトを取ろうと人工衛星を介した、DJ DIE専用の電話番号に連絡した。やはりなかなか繋がらず2回目にしてようやく繋がったDJ DIEの声は、大音響のノイズで遠く、聴き取りづらかったがなんとかインタビューと、アルバムの入手方法を教えてもらう事に成功した。以下は貴重なインタビューの内容だ。
小生 : ハローハロー、いまどういう状況下ですか?
DJ DIE : おう。現在第3次サンプリング大戦の戦況は悪化してる。今もこうして・・、クゥッ!やられた!! 早く!マル、いいからそのまま弾を取り出せ!そのまま!麻酔なしで!直接!・・そうだ、それでいい!
あとはこうしてウォッカをかけりゃ・・HEAD-CHA-LAだ!!
・・ったく、リチャードのやつ、ポンコツの戦車をよこしやがって・・。
で、なんの話だっけ?そう、俺たちHONDA LADYは人民の魂の自由の為に前線で戦っている。今もこうして・・、アッ!!マル!大丈夫かあーーー!!!
ナムサン!弾丸がハートに直撃してやがる!オーマイガー!早く傷口を見せろ!(ビリビリ=服を破る音)
..な、なに!? 胸ポケットの8cmCDシングルが弾丸を食い止めてやがる!」
(MARU : また、こいつに救われたぜ・・。・・だいじょうぶだあ。反撃開始だ。でっかいビート鳴らすぜ。」)
DJ DIE : よし、オレも傷口を縫っちまおう。こうしてvestaxの針で・・クゥッ!・・HEAD-CHA-LAだ!!
逃げないぜ。負け戦とわかっていても。
さあお見舞いするぜ、とびきりビッグなビートをな!
そういうわけでショウがはじまる時間だ、あばよ。(MARU : マーーッドネーーース!!)
ああ新しいブツか?入手先のURLを電子メールで送っとくぜ。
そして慌ただしく電話は切られ、肝心のニューアルバムについて聞けずじまいだった。
サンプリング・・前線・・。壮絶なインタビューで聞いたいろいろな言葉で僕はしばらく放心状態で過ごしたのだった。
「サンプリング」という表現手法は言うまでもなく20世紀アートの革命的トピックではないかと思う。
ヒップホップ文化創世期においてニューヨークでディスコに行けない貧乏人がレコードのビート部分をダンスの為にスクラッチでループしたという都市伝説がサンプリング文化の1つの起源とされているが、これは現代音楽のどんな実験的手法よりも鮮烈で破壊的な、コロンブスの卵的革命的発想だった。音楽を創造し、歌うという何万年か続いてきた行為をサンプリングは根底から破壊し、そして新しい音楽の可能性を再構築したのだ。
そして時は21世紀、音楽業界は破壊、滅亡、復活を幾度か繰り返しサンプリング文化も地球にすっかり定着しチルドレンたちによって様々な方法でのサンプリングが当たり前に行われるようになっている。
何世代かを経て今、チルドレンたちが、サンプリングを駆使したアートによって人間の尊厳と自由をかけて戦っている。そして自分と同じ世代の、最前線にいるサンプリング文化の申し子、HONDA LADYが満を持して「SAMPLING MADNESS」というタイトル掲げた作品をドロップしたことは非常に意義深い。いやただ嬉しい。僕はこの作品に多くの勇気をもらったのだ。楽曲の解説、そして一般の人でも必ず入手できる方法は次回紹介する。
HONDALADY"SAMPLING MADNESS"トレーラー
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